キノの旅 the Beautiful World 13
- タイトル
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キノの旅 the Beautiful World 13
- 著/イラスト
- 出版社
- シリーズ
- 本体価格
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610円+税
- 発売日
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2009年10月31日
- ISBN-13
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9784048680684
- ページ数
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261ページ
『キノの旅 the Beautiful World 13』の内容
そして、キノは見つけました。サバンナの地平線の上に、先ほどまではなかった大きな土煙が巻き上がっています。
土煙は、みるみるうちに大きく、そして高くなっていきます。土煙の下では、大量の黒い影が、もぞもぞと蠢いていました。「何だ?」キノが 『フルート』 を構えてスコープを覗いて、今いる丘の上から地平線を見下ろします。しばらくして、ようやくそれが何か分かりました。大量の土煙を生み出していたのは、大地を埋め尽くすような大型動物の大群でした。大きく太い体と頑丈そうな四肢を持つ、鈍い灰色をした草食動物です。
「この辺に住むサイの一種、だね。水が欲しくて集団で移動中なんだよ」エルメスが言いました。灰色のサイの群は、何千頭、または何万頭いるのか分かりませんが、濁流のような密集度と勢いで大地を進んできます。その進む先には──「あ……」『フルート』を向けたキノが、声を漏らしました。
(「この世界の話・b」)他全11話収録。描き下ろしイラストも満載で、一年ぶりの新刊、遂に登場!
©アスキー・メディアワークス
キノの旅 the Beautiful World 13について
「キノの旅 the Beautiful World 13」は、アスキー・メディアワークスが2009年10月31日に発売のライトノベル作品。原作:時雨沢恵一(著)、黒星紅白(イラスト)。