折原臨也と、夕焼けを
- タイトル
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折原臨也と、夕焼けを
- 著/イラスト
- 出版社
- レーベル
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電撃文庫
- 本体価格
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590円+税
- 発売日
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2015年7月9日
- ISBN-13
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9784048652438
- ページ数
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322ページ
『折原臨也と、夕焼けを』の内容
地方都市に現れたとある情報屋。彼がする事はただ情報を流し、誰かの背中を押す事のみ──。
「まったく、人間観察(リハビリ)も一苦労だよ」
自分は情報屋である。そんな事を嘯く、一人の男がいた。
ただ、本当に『情報屋』と呼ぶべき生業をしているのかどうかはさておき、彼が数多の情報を手にする力を持っている事だけは確かである。
彼は決して正義の味方などではなく、さりとて悪の手先というわけでもない。
自分がないのではない。
ただ、彼は平等なだけだった。
己の欲望に、果てしなく素直なだけだった。
『人間』。
そんな単語のすべてにくるまれた有象無象の玉石達を、彼はひたすらに愛し続ける。
彼はただ、人を愛しているだけなのだ。
たとえその結果、愛する人間を壊す事になったとしても。
情報屋は、壊れてしまった人間も平等に愛でる事ができるのだから──。
©KADOKAWA
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