ひとつ海のパラスアテナ 2
- タイトル
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ひとつ海のパラスアテナ 2
- 著/イラスト
- 出版社
- レーベル
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電撃文庫
- シリーズ
- 本体価格
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650円+税
- 発売日
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2015年4月8日
- ISBN-13
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9784048650526
- ページ数
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376ページ
『ひとつ海のパラスアテナ 2』の内容
第21回電撃小説大賞<大賞>作の続編が早くも登場!『海』は、少女に、試練を与える。
「大丈夫。助けはきっと来るよ」
見渡す限りの水平線(ホライゾン)。
浮き輪もなしで波間に漂う少女・アキと、もう一人。
疲労は、限界だった。『溺死』という不吉な二文字が、脳裏をよぎる。
「……来ないと、思います」
波間にぽつんとたゆたう二人。
海と空。二色の青しか存在しない現代(アフター)で、漂流者を助ける者は漂流者自身しかいない。
「大丈夫。絶対助かるよ」
「助かりません」
二人の周囲には、海面から太いケーブルが脱出を遮るように突き出し、漏電によって稲妻のように輝いていた。
ケーブルの上には、獲物の命が尽きるのを待つ猛禽の眼もあった。
少女が悟ったように、微笑みながら言った。
「助けは『絶対に』来ないんです。ここは……セントゥリア海峡ですから」
絶望的な状況の中で――
二人の「生きるための戦い」が、始まる。
©KADOKAWA